
脂肪が無い牛乳からヨーグルトは作れるの?
作れてもとろみはつくの?
ヨーグルトのとろみは、脂肪が関係ありそうな気がしますよね。
でも、脂肪の有無に関係なくヨーグルトは作ることができます。
無脂肪牛乳・低脂肪牛乳でもヨーグルトを作ることが可能
固まる鍵はタンパク質
ヨーグルトを作るときに大事なのは、脂肪ではなくタンパク質です。
牛乳にはカゼインというタンパク質が含まれていて、これがヨーグルトの固まりを作ります。
乳酸菌が牛乳の糖分(乳糖)を分解して乳酸を作ると、牛乳が少しずつ酸性になります。
酸性でカゼインは固まる性質を持つため、ヨーグルトが固まりとろみが生まれます。
つまり、タンパク質と乳糖があればヨーグルトは作れるので、脂肪がなくても問題ありません。
無脂肪牛乳・低脂肪牛乳でも、タンパク質が含まれているため固まるというわけです。
豆乳でもヨーグルトを作ることが可能
豆乳にも、糖類・タンパク質が含まれているため、乳酸菌を加えて発酵させることでヨーグルトができます。
豆乳原料のヨーグルトも色々販売されています。
ただし、牛乳とは味や香りは違います。


無脂肪牛乳・無脂肪乳・低脂肪牛乳・低脂肪乳の違い
スーパーの棚を見ると、似たような名前が並んでいます。
名前に「牛乳」が付いているものは、添加物などを加えていないものです。
「牛乳」が付いていないものは、脱脂粉乳やカルシウムなどを加えたもので、乳製品の一種です。
- 無脂肪牛乳・低脂肪牛乳:牛乳から一部またはほとんどの脂肪を取り除いたもの。添加物は使わず、牛乳の仲間。
- 無脂肪乳・低脂肪乳:牛乳から脂肪を取り、脱脂粉乳やビタミンなどを加えた「加工乳」や「乳飲料」



安いと思って買ったら加工乳だったことがありませんか?(私だけ?)
いずれもタンパク質が含まれているため、ヨーグルトを作ることは可能です。
脂肪があるとどう違う?
脂肪はヨーグルトを固める材料ではありませんが、食感やコクには関係しています。
無脂肪牛乳で作ると、さっぱりした軽めの仕上がりになり、一方で普通の牛乳で作ると、まろやかで濃厚になる傾向があります。
実際に無脂肪乳で作ってみた
実際に無脂肪乳で作ってみました。
今回使ったのは、「R-1ヨーグルト」と「森永のおいしい高たんぱく高カルシウム脂肪0加工乳」です。




ヨーグルトメーカーで40℃・10時間発酵させたところ、しっかりと固まっていました!(写真撮り忘れ)
ヨーグルトメーカーは、ヨーグルティアを使用しています。ボタン一つでヨーグルトや納豆、塩こうじなどが手軽に作れるのでとても便利ですよ。





R-1ヨーグルトのような付加価値のあるヨーグルトは、普通に買うと高いですから、自家製だと安くたくさん食べられるのがうれしいですね。しかもこれは脂肪ゼロでヘルシーです。
まとめ
- ヨーグルトを作るには、乳酸菌・タンパク質・糖分が必要。脂肪は関係ない。
- 無脂肪・低脂肪牛乳でも、タンパク質・糖分(乳糖)を含むため、ヨーグルトは作ることができる
- 豆乳でもタンパク質と糖類を含むため、ヨーグルトを作ることが可能